頭金をどれくらいにするか決める
頭金が1000万円で総工費3000万円の家を買った場合

十分な貯金がない世帯が注文住宅を購入する際、一括払いできないのであればローンを組む事になります。その際、頭金をどれくらいにするかで、その後の生活が大きく変わってきますので、様々な事をよくシミュレーションしなければなりません。もし安易に頭金を決めてしまうと、せっかく最高の家を建てる事ができたとしても、楽しい毎日がおくれない可能性があります。例えば、総工費3000万円で注文住宅を購入する際、頭金を1000万円にすると、残りの支払額は2000万円プラス利息分となります。
約2000万円のローンに対して、早く完済したいという事で毎月10万円支払っていくとすると、約17年で完済できます。しかし、毎月のローン返済額が10万円もあると、かなり長期間に渡って心にゆとりをもった生活ができなくなります。
あらかじめ節約生活に励んで頭金を作るのも手
頭金が1000万円で3000万円の家を買った場合に、毎月の返済額を5万円に設定すると完済まで30年以上がかかります。しかし、毎月10万円支払わなければならないというプレッシャーと比べると心の負担は軽くなりますので、頭金が1000万円しか払えないならこちらのほうがおすすめです。もしくは、将来的に注文住宅を建てる事を決めてから家族揃って節約生活に入るのも良いでしょう。3000万円の予算で注文住宅を建てる際に、節約生活の中でお金を貯めに貯め、2000万円の頭金を用意できればローン破綻に陥る可能性は一気に低くなります。 返済額が1000万円であれば、毎月の返済額が10万円の場合はわずか8年半程度での完済が可能で、ある程度ゴールが見えている状態の中でなら余裕をもって暮らせます。